「貴乃花対武蔵川」の一戦は21日、小休止だった。2月1日予定の日本相撲協会役員選挙で理事に立候補する貴乃花親方(37=元横綱)は、前日20日に武蔵川理事長(元横綱三重ノ海)から批判されたことに「直接聞いていないので、お話のしようがない。(20日は)すれ違いましたが、普通にあいさつしました」と静かに話した。一方で、武蔵川理事長は、なぜかおかんむり。「もう、それはいい。お前ら、変な風に書いて。場所に集中しろ」と語気を強めた。

 結束の固い7人の「貴乃花グループ」だが、思わぬスキも見せた。「改革案」を聞かれた支持者の間垣親方(元横綱2代目若乃花)は「改革って言っても、あいつ(貴乃花)はそこまで考えていない。具体的には聞いていない」と明かした。それでも内部分裂は否定し、貴乃花支持をアピール。「生き方に共鳴している。おれは貴乃花に1票入れる」と話した。