日本相撲協会は14日、東京・両国国技館で臨時理事会を開き、十両星風(27=尾車)と幕内蒼国来(27=荒汐)に解雇処分を下した。

 蒼国来は解雇通告を受けた後、夕方に都内で記者会見を開いた。特別調査委員会の聴取場所にもなったホテルに、3人の弁護士を伴って現れた。これまで同様に「8年間で1度もそういう相撲はとっていない。きちっとした調査をしてほしい。土俵へ復帰したい」と訴えた。聴取に同席した別の代理人が、すでに調査が不十分との意見書を協会に提出している。小松弁護士は今後の対応について「すでに申し入れているので。訴訟は最後の手段だが、まだコンセンサスが出来ていない。一番の近道は地位保全で、1~2週間をメドに」と話すにとどまった。蒼国来は「今後は何も考えていない。退職金をもらう気持ちはない。マゲを切るつもりもない」と言い切った。