日本相撲協会は28日、大相撲初場所(来年1月13日初日、両国国技館)の番付編成会議を福岡市内で開き、新十両はともにモンゴル出身の東龍(25=玉ノ井)と鏡桜(24=鏡山)の2人と発表した。

 鏡桜は、96年12月に鏡山親方(元関脇多賀竜)が部屋を継承して初の新十両力士だ。うれしい発表にも師匠は苦笑い。部屋の力士は2人だけで、付け人が足りないため。審判部長を務める鏡山親方にも付け人が必要で、他の部屋から借りることになる。「トイレ掃除や洗濯は関取になっても自分でやってもらわないと」とうれしい悩みを打ち明けた。関取になれば個室が与えられるが、鏡桜は既に30畳の大部屋を1人で使用。生活スタイルが大きく変わることはないが鏡桜は「本当にうれしい。親方がいなかったら、ここにいない」と笑顔を見せた。