大関琴欧洲(29=佐渡ケ嶽)が、絵の才能を披露した。5日、ブルガリア愛好団体「ソフィア・ファミリー」の企画で東京・豊島区の池袋第一小を訪問。6年生4人との「お絵描き対決」で、アンパンマンを描いた。何も見ずにスラスラとペンを走らせ、全校児童から最も大きい拍手が送られた琴欧洲が優勝した。

 来日12年目ということもあり「アンパンマンは見たことがある。カレーパンマンでしょ、食パンマンでしょ…」と、日本を代表するアニメにも精通している様子。描いた絵を気に入って持ち帰ったが、実は前夜に練習したという。「練習してなかったら、1年生より下手だと思うよ」と謙遜した。

 お絵描き対決以外では、4年生と尻相撲、5年生と腕相撲で対戦。尻相撲で1敗を許した以外は、小学生が相手でも力を緩めず、男性の先生を加えた5対1の腕相撲ハンディ戦も勝ち、強さを示した。「最初は負けたけど、本気出さなきゃと思った」と振り返った。

 質疑応答のコーナーで、1年生から「ライバルはいますか?」と聞かれると「800人くらいいます。全員がライバルです」と負けず嫌いな一面を見せていた。【佐々木一郎】