横綱日馬富士(30=伊勢ケ浜)が秋場所5日目の18日、日本相撲協会に「右眼窩(がんか)内壁骨折」との診断書を提出し、休場した。前日の嘉風戦で負傷。この日、都内の病院で検査を受けた。約1週間後にも再検査を受け、手術をするか否かを判断する。手術をしない場合は全治1カ月。手術した場合は全治3カ月で、九州場所出場も絶望的になる。日馬富士の休場は全休した今年初場所以来で、横綱昇進後2度目。

 師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)は「右目の内側の骨が骨折していて鼻血が止まらないらしい。まだ腫れているし、腫れが引かないとどういう治療法になるか分からない。視力は大丈夫」と話した。北の湖理事長(元横綱)は「目のことだから、きちっと治すことが先決だ」と指摘。これまでも、両足首の故障に悩まされてきた日馬富士が、またも試練に見舞われた。