秋場所で千代の富士に並ぶ歴代2位の31度目優勝を決めた横綱白鵬(29=宮城野)が29日、東京・墨田区の宮城野部屋で優勝一夜明け会見を行った。「九重親方(元横綱千代の富士)には声をかけてもらったり、出稽古にいかせてもらったりしたが、並んだことで恩を返せたのかなと思っています」。九州場所では、大鵬の優勝32回に挑む。「これからが本当に1日一番が大事だと思う。肉体的、精神的にかみ合わないと。勝つこと、優勝すること、NO・1になることは大変なことなんですよ」と気を引き締めた。

 優勝を争った逸ノ城には「顔つき、体つきが本当の怪物」と表現した。自身は14日目の1敗対決で勝ったが「東の横綱にまで持ってくるのは(取組を決める)審判部も早かった気がしますね。横綱、大関がポロポロ負けて、情けなかった」と面目を保ったことを誇った。