阪神はオープン戦3連敗となった。1番近本、2番木浪、3番糸井の上位は活発だが、4番大山は4打数無安打に終わった。攻撃力が開幕ダッシュの鍵を握る。日刊スポーツ評論家の桧山進次郎氏が解説した。

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開幕まで1週間を切った阪神だが、本番までにどこまで打力が上がってくるかだろう。チームとしてオープン戦の成績は芳しくないが、フタを開ければスイッチが入ることもある。

開幕から好スタートを切るには、大山の「4番」がキーになるとみている。オープン戦でスタメンで出場した試合は、すべて「4番」に座った大山のバットに開幕ダッシュがかかる。

この日のオリックス戦は3度、得点圏に走者を置きながら返すことができなかった。特に、6回と8回は2打席とも甘い球を仕留めることができなかったのは反省点だった。

チームの課題は得点力アップだが、大山の4番起用がはまれば、オーダーにも幅ができる。現状では、1番木浪、2番近本の並びが基本線だろうが、トップに糸井を据えることも可能になるだろう。

また、オープン戦を追っていて気になっているのは、ここにきて二遊間のポジションが固まっていないこと。編成の問題はさておき、複数の組み合わせを試しているベンチとしても、ここを固めながら戦いたいところだろう。(日刊スポーツ評論家)