日本ハムのコディ・ポンセ投手(28)は来日して一番調子が良く、持ち味の左右の揺さぶりが秀逸だった。
札幌ドームの固いマウンドは外国人投手に好まれがちだが、それもプラスに働いたと思うし、抑え方がエース級で打者を圧倒していた。連敗中の試合は打線の爆発があるか、先発の快投が必要だが、それ以上のことをやってのけた。
ポンセ-古川裕のバッテリー間で、この日の明確なプランがあったと思うが、序盤は右打者7人が並ぶソフトバンク打線に対して、しっかりツーシームを意識させた。そこで凡打の山を築き、対戦している打者だけでなく、見ているソフトバンクベンチにも「あのツーシームが厄介だな」と思わせた1回り目だった。
それ以降は、もちろん左右の揺さぶりをしながらだが、カットボール、カーブを外角寄りにシフトチェンジしていったタイミングも良かった。ツーシームが良いからと言って、そのボールに偏りたくなるのは捕手心理かもしれないが、そうではなく、1回り目の凡退をそれ以降の打席に生かした。先発投手が長いイニングを投げられる配球で、投げきる投手があってのリードにはなるが、ポンセの好投の陰には古川裕の配球があった。
左右の揺さぶりが良い投手をリードする際、高低を使うことを忘れがちだが、3回にガルビスを高めで三振に仕留めたり、8回の谷川原は結局アウトローで抑えたが、高めの球で追い込んだり、使える策をすべて使って抑えられた試合だった。
8回、中島が野村大のセンター前に抜けそうなゴロを好プレーでアウトにしたが、たまたま飛んできて、たまたま起こることではなく、日頃から試合に先発で出場していなくても、毎日の守備練習をおろそかにしていない結果だと思う。(日刊スポーツ評論家)




