阪神は痛い星を落とした。佐藤輝明内野手(26)の2号2ランで追いついた直後の9回、ハビー・ゲラ投手(29)が3失点で勝ち越しを許した。今季初の借金を背負った。日刊スポーツ評論家の大石大二郎氏(66)がゲラのマウンドについて解説した。

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同点に追いついた直後の9回、ゲラが2戦連続の3失点を喫したが、このマウンドに2度替え時があったと考える。

1死一塁で佐野の打席。ファウルで粘られた後の9球目のスプリットを空振りかチップかという微妙な判定だった。ゲラ本人は三振と思ったのに、ファウルと言われたので、心が折れたように映った。その後の2球は明らかなボール球で四球。ここで投手を交代してもいいかと思ったが、続投。続く山本の初球スライダーも明らかなボール球だった。ここで替えてもよかったのではないか。藤川監督は前夜に3点を失ったゲラを信頼し、リベンジの機会を与えた。ブルペンの中心選手なので、これからしっかり抑えてほしいという気持ちで続投させたのも理解できるが、引っ張り過ぎた印象はある。今後に関しては2~3試合、登板間隔を空け、ビハインドの展開で投げさせてから、本来の持ち場に戻すことが考えられる。

今回の3連戦は2敗1分けの結果となったが、収穫はある。先発デュプランティエは6回1失点の結果を見れば、計算できそうだ。細かいコントロールはないが、真っすぐに力がある。それが一番の長所だ。高めの球が多かったが、それがよかったのかもしれない。真っすぐだけでなく、カットボールも決まっていたし、カーブもタイミングをズラし、いいところに投げていた。先発陣は村上がいい投球を見せたし、富田や門別も内容は悪くない。才木は実績があり、次は立て直すだろう。先発ローテーションはしっかりと回せていけるだろう。

阪神対DeNA 9回表DeNA1死一、二塁、ゲラは山本に中越え適時2点三塁打を打たれて失点する(撮影・加藤哉)
阪神対DeNA 9回表DeNA1死一、二塁、ゲラは山本に中越え適時2点三塁打を打たれて失点する(撮影・加藤哉)