現役時代は阪神一筋22年、4番や代打の神様で活躍した日刊スポーツ評論家の桧山進次郎氏(55)が試合をチェック。4連敗につながった森下翔太外野手(24)の痛恨の左翼守備を「ボーンヘッド」と厳しく指摘しました。【聞き手=松井清員】

痛かったのは左翼森下の状況判断ミスですね。2点リードの4回1死満塁、辰己の左邪飛を捕球したまではよかった。でもそこから三走浅村のタッチアップを阻止しようとした本塁返球が高い山なりで、ボールもそれて悠々セーフ。一番問題なのは、この間に二走の渡辺佳に三塁、一走の宗山にも二塁を奪われる要因になったことです。続く武藤に2点三塁打を浴びて逆転されるわけですが、外野経験者の立場からみても、完全なボーンヘッドと言わざるを得ないプレーでした。

2点リードしていたので、ベンチからは邪飛は取ってOK、1点差にされてもOKという指示が出ていたと思います。しかも大きな当たりで、捕球体勢も差し込まれていた。それでも同じ外野手として、刺してやろうと本塁に投げたくなる気持ちも分かります。でももし本塁に投げるとしても、低い送球、カットマンが捕れる送球をして、残る2人の走者が次の塁を狙う意欲をそがないといけなかった。浮いた一瞬のスキを突いて、渡辺佳は三塁に走るわけです。低い送球をしていれば2死一、二塁のままで、村上のプレッシャーも全然違ったはず。左翼経験が少ないとか、2年に1回しか訪れない球場とかは言い訳で、事前にこの打球が来たら、こうするという頭の準備ができていれば防げたプレーです。3回の打席では内角球に腕をたたんだ良い打ち方で先制打を打っていたのに、それも帳消しにするミスになりました。

4連敗も痛いですが、前日に続いて、これまであまり出なかったミスが出始めていることが怖いですね。投手が打たれたり、打線が打てない負け以上に心配な負け方です。もっとみんなが1球への集中力を高めて引き締めないといけない。ミスが出れば出るほど勝ちが逃げていってしまいます。(日刊スポーツ評論家)