セ・リーグは阪神が抜け出すと予想していたが、ここにきて「あれっ?」という1敗になった。ピッチャーが総崩れだったDeNAには連勝できたが、上位球団の主力投手との対戦になると手こずるということだろう。
阪神としては敵失でもらった1点だけでは寂しすぎた。クリーンアップが機能しないと苦しいチームは、ヤクルト先発山野を攻略できず。大山の2ランは出たものの、クリーンアップが微妙な変化球に打たされていた感が強かった。
1-0からひっくり返された8回は、岩崎の調子が悪すぎたことに尽きる。DeNA戦で登板させておきたかったが、カード初戦の先発が村上、2戦目が雨天中止、3戦目が高橋の完投勝ちだから、リリーフの機会に恵まれなかった。
8、9回に起用する人材は、現状で岩崎、ドリスに限られる。1度打たれたからといって、このポジションを変えることはないだろう。この勝ちパターンを変えざるを得なくなったときは、チームが窮地に立たされたときといえる。
ただ工藤に使えるメドがついたのは心強い。速い球に、いざというときはフォークがある。なにより制球力が上がってきた。だからといって「8回」に投入した際に同じ投球ができるかといったら、これまたリリーフの難しいところだ。
先発才木は100球でスイッチとなったが、6回のピンチを全力投球で抑えた時点で目いっぱいだった。才木のような150キロ超のストレートを投げる「力投型」の先発はセ・リーグには少ない。
こちらから見ていてそのピッチングは心地良いものだが、さらに投球を安定させるには、組み立てを工夫するなどして、ちょっぴり“省エネ”を考えてもいいだろう。
(日刊スポーツ評論家)




