ソフトバンクのドラフト1位吉住晴斗投手(17=鶴岡東)が、第4クール最終日の18日に、立ち投げながら、キャンプで初めてブルペン入りした。直球のみ32球。「久しぶりでしたがよかった。ずっと入りたいとは思っていたが、遠投などしていたので」と、大きな目を輝かせた。

 見守った工藤監督は「身体能力も高いし、気持ちも強い」と、近い将来の大化けを期待した。飛ばしすぎて故障するのを防ぐため、ここまでは遠投やシャドーピッチングなどしかさせなかった。初めてプロのユニホームを着てのキャンプ。疲労の回復などを考慮して、ようやくブルペン入りを解禁した。

 吉住はB組の宿舎「ラグゼ一ツ葉」では5人部屋に入っている。ほかの4人にはそれぞれ寝る部屋があるが、吉住は真ん中のリビングで寝ている。「大きなテレビはありますが、寝にくいことはないですよ」と笑う。ドラフト1位だからと特別扱いしないチーム方針には好感が持てる。昨年の田中のように即戦力として期待されている立場ではないため、ノビノビと練習している。他球団のドラ1のように、話題になることは少ないが、B組で自分を見失うことなく、1歩ずつ1軍への道を歩んでいる。【ソフトバンク担当=石橋隆雄】