まもなくもう1つのプロ野球も開幕する。独立リーグのBCリーグだ。巨人を戦力外となった村田修一内野手(37)が栃木ゴールデンブレーブスに加入。注目度は例年にも増して高い。23日に始まった同リーグのオープン戦、栃木対武蔵戦には村田効果か、例年以上のファン100人が観戦に訪れた。
「ベースボール・チャレンジ・リーグ(BCL)」とうたっているだけに、NPBを目指す選手たちが日々汗を流している。プレーのレベルはNPBよりも落ちるが、選手たちは真剣に野球に向き合って夢を追いかけている。23日の今季初実戦を終えた村田は「みんながNPBを目指している選手。レベルが低いとかは関係ない。みんな楽しく野球をやっているし、真剣にうまくなりたいと向上心をもってやっている。やりがいがあります」と話し、BCリーグからのNPB復帰を誓った。

- BCリーグ・オープン戦 武蔵対栃木 1回裏武蔵2死一、二塁、栃木三塁手村田修一(左)は末永凌の打球をさばく(2018年3月23日撮影)
対戦相手の元NPB選手は違った目線で一戦を終えた。現在は武蔵ヒートベアーズで兼任コーチを務める元楽天の片山博視投手(30)だ。ベンチから戦況を見守り、若手投手陣にアドバイスを送り続けた。試合は6-10と乱打戦の末、敗北。試合後は自らグラウンド整備を行いながら、選手たちに言葉を投げかけていた。「みんな村田さんにビビって、最後に腕を振れなかったですね。内角も攻めきれないし、オーラにやられてましたよ」と05年の高校ドラフト1位左腕は少し怒っているように言った。
追い込んでから、決めきれないことにいら立っていた。3回、村田に対して先発した投手中島が3球で追い込むも、最後は真ん中高めに浮いた直球を左前に運ばれた。片山は「あそこで内角に投げ切れていれば、シーズンを通しての戦い方が変わっていた。ズバッと行けばイメージづけられるのに、まだ1年間を通しての戦いを考えられていない」と話した。BCリーグもNPBも年間を通して同じ相手と何度も戦う。コーチとして、そこで遠慮して投げたら打たれ続けるだけだとの思いがあった。

- BCリーグ・オープン戦 武蔵対栃木 3回表栃木無死、左前打を放つ村田修一(2018年3月23日撮影)
NPB選手との対戦が選手の成長につながってほしいと願っている。戦力外になったといえ、村田の打棒は別格だった。若手が村田らと対戦することについて「良い経験になりますよ。(元ヤクルトでBC栃木の)飯原さんの技術も高いし、どう抑えるかを考えないといけないから」と言った。だからこそ、グラウンドに立った以上は恐れずに立ち向かい、次の対戦への模索など、何かを吸収できるようにするべきだとした。
片山は一通り話し終えると「でもね、楽しいですよ。こうやって野球をやって、いろいろなことに気づける。教えたり、考えたり。本当にやりがいはある」と笑った。偶然にも話したことは村田と一致した。
NPBを目指し、夢を追う戦い。技術、振る舞い、言動。ずばぬけたプレーヤーから盗める物は多い。開幕戦は4月7日。今年は村田の加入でBCリーグの風景が変わるかもしれない。【巨人担当 島根純】




