その魂は、まだ生きている。29日の中日戦(甲子園)の引退試合をもってユニホームを脱ぐ阪神ランディ・メッセンジャー投手(38)が、26日に鳴尾浜で「特別講演」を行った。
10年間、阪神でプレーしたメッセンジャーが、夢と希望にあふれた若手に語りかけた。
「いろんな立場はあるけど…。野球は楽しむもの。苦手なこともコツコツと積み重ねれば、それが強さに変わっていく。それ(努力)が、マウンドで役立つことになる。いつも、どんなときもうまくなりたい気持ちを持つこと」
2軍で汗を流す若手に向けて、こうも言った。「誰もが2軍で投げるためにはやっていない。2軍にいる間は、1軍で活躍するためにはどうすればいいか考えて投げる。自分がどうなりたいのか、明確にして突き進めばいい」。メッセンジャーらしい強気な言葉が、若虎の胸に残された。
奇跡のCS出場をかけた試合の先発マウンドへ、メッセンジャーは向かう。特別講演では「プロフェショナルとして、いつかユニホームを脱ぐときがある」と話していたが、引退表明後も調整を続けてきた。
勝負とは何か、父親とは何か。プロ野球選手とは何か-。若虎たちへの「ラストメッセージ」は、甲子園のマウンドで伝える。心の炎は、まだ消えていない。【阪神担当=真柴健】






