中日のドラフト1位、ブライト健太外野手(22=上武大)が1軍より一足先に名古屋に戻った。

沖縄キャンプは北谷1軍メンバーとしてスタートしたが、22日の最終クールから読谷2軍キャンプへ移動。2軍キャンプ打ち上げの25日に、機上の人になった。

「悔しいです。このキャンプ通じて課題が毎日のように出てくるのでそれを今後、やっていきたい。1年目のキャンプで苦しいというか結果が出ない思いができて、自分的には良かったと思います」。24日の2軍の練習試合・DeNA戦(読谷)で初安打、初打点をマークしたが、表情を緩めることはなかった。

それでも、前を向く。「何事にも感謝しなさい」と、ガーナ人の父ジョンさん(63)からキャンプ中に電話で伝えられた一言がブライトを支える。

ドラフト2位鵜飼航丞外野手(22=駒大)は1軍キャンプを完走し、オープン戦もスタメン出場中。開幕メンバーを争う。「全く結果が出ない中、鵜飼も結果を残してますし。正直、いらだちもあったんですけど、ミスをしても強くなれる、うまくなれると考えられるようになった」。父の言葉をかみしめる。

3月5日からは2軍教育リーグが始まる。「シーズンも始まってないですし、こんな所で止まってたら成長できない」。目線を下げることはない。初キャンプの自己採点は「自分を知れたので40点」。残り60点をどう巻き返すか問われると、最後は笑顔で返答した。「伸びしろは誰にも負けない。(残りの点数は)もっとあります。1万点くらい。楽しみにしてもらえれば」。ミスターポジティブの1軍再浮上を、楽しみにしたい。【中日担当=伊東大介】