流れるメロディーに、気持ちを乗せる。オリックス安達了一内野手(34)が本拠地開幕戦となる3月29日楽天戦(京セラドーム大阪)のスタメン出場を狙っている。

登場曲で使用している「なにわ男子」の藤原丈一郎が人生初の始球式に登場予定で「出たいなと思いますね」と、ベテラン野手は笑顔を見せる。

安達は16年1月に国指定の難病『潰瘍性大腸炎』を発症。現在も状態を確認するため、シーズン中は3試合に1度ほどのペースで休養日を設けてきた。ただ、昨季シーズン最終盤は、本人が「いきます」と出場を直訴し、25年ぶりの優勝に貢献した。

今季は宮崎春季キャンプをB班で調整。じっくりと状態を整え「問題ないです。(開幕戦にこだわらず)トータルで出られたら」と順調な様子を見せる。ドラフト2位の野口智哉内野手(22=関大)、21歳太田、20歳紅林ら若き内野陣の台頭には「良い刺激をもらっています」と気を引き締める。

現在は、なにわ男子のデビュー曲「初心LOVE」を登場曲として使用中。今季もなにわ男子の曲を継続使用の予定だが「曲は変えます。自分が(試合に)出てからのお楽しみです」とニヤリ。3・29の楽しみが、また1つ増えた。【オリックス担当 真柴健】