7月14日、阪神夏の恒例イベント「ウル虎の夏」で甲子園を盛り上げた漫才コンビ「ミルクボーイ」を取材する機会があった。そこで、内海崇(36)にツッコミを入れられていた。

「ちゃんと、僕らが裸芸の日本一コンビじゃないって訂正しておいてくださいね! 漫才の日本一ですから」

以前、阪神アーロン・ウィルカーソン投手(33)がテレビ番組で、ミルクボーイの裸芸を見て爆笑した、といった内容のコラムを書いていた。それを見てくれていたのだろう。「たのんますよ!」と念押しされた。駒場孝(36)も笑顔でうなずいていた。

チャンスは球宴後の7月下旬、ヤクルト戦の試合前練習でやって来た。中西通訳を呼び寄せてもらい、ミルクボーイの“伝言”を伝えると、助っ人はニヤリとして言った。

「ハッハッハ(笑い)。裸芸だけじゃないは分かっているよ。裸じゃなくても面白い人たちっていうのは伝わってくるからね」

最近も、ミルクボーイが出演する番組を視聴したといい「この前見た番組でも、彼らは腹踊りをしていたんだ。今までミルクボーイを見続けてきて、何を言ってるかとかは分からないけど、大人が腹踊りとかね…(笑い)。面白いよね」。すっかり大ファンになった様子だった。

ここまできたら、漫才を見てほしい。ミルクボーイの漫才に「オカン」が出てくることや、肯定と否定を繰り返す「いったりきたり漫才」であることを中西通訳に説明してもらうと、また笑顔になった。

「アハハハハ(笑い)。ザッツ、ファニー! ほんとに面白いですね。自分は、アメリカにいた時からいろんなお笑いが好きなんです」

オカンが言うには「長髪のピッチャーや言うねんな」「コントロールがいいピッチャーらしいねんけど」。ウィルカーソンをテーマに漫才を作ってもらえたら…。爆笑する姿が目に浮かぶ。【阪神担当 中野椋】

リラックスした表情でキャッチボールする阪神ウィルカーソン(2022年8月1日撮影)
リラックスした表情でキャッチボールする阪神ウィルカーソン(2022年8月1日撮影)