<ソフトバンク5-2西武>◇3日◇ペイペイドーム

いつからそう呼ばれるようになったか、定かではないが9月3日は「ホームラン記念日」らしい。1977年(昭52)に巨人の王貞治が通算756号本塁打を放ってハンク・アーロンが持つメジャー記録を更新した日にちなんだという。

「(756号のことは)もうだいぶ昔のことだから、誰も覚えていないよ。それにしても板東がよく投げたよね。それに与座をよく攻略してくれたよ」

ソフトバンクが西武に連勝し首位を守った。世界のホームラン王であるホークスの王球団会長は「記念日」の快勝を笑顔で振り返った。2年ぶりのV奪回へ向けチームは厳しい9月戦線に突入。王会長の気分も高まってきた。45年前、メモリアル弾に大きく両手を広げてダイヤモンド周回した姿を思い出しながら、一緒にドームの通路を歩いた。今宮、デスパイネのアーチで試合をひっくり返した。チームの複数本塁打は11試合ぶり。やはり「ホームラン記念日」には効果的な1発が飛び出すものなのだろうか、と妙に納得した。

「ホームラン」は魅力的だ。1発で試合を引き戻し、1発で試合を決めることもある。蛇足だが、756号を放った翌日、王さんは2戦連続となる本塁打を放っている。「そうそう。あれは(ヤクルトの)安田からだったね」。サヨナラ3ランだった。記念弾よりも懐かしそうに劇的弾を振り返ってくれた。このシーズンは37歳で、自身3度目となる50本塁打を記録した。 さて、ホークスはこれで今季のチーム本塁打数が84本。テラス席ができてから、7年連続でシーズン100本塁打以上を放ってきたが、今年の更新は微妙な情勢だ。1発の魅力に固執することなく、しぶとく「つなぐ打線」でV戦線を戦い抜いてほしいものだ。【ソフトバンク担当 佐竹英治】

9月3日西武戦の3回裏、デスパイネは勝ち越し2点本塁打を放ちポーズを決める。(撮影・梅根麻紀)
9月3日西武戦の3回裏、デスパイネは勝ち越し2点本塁打を放ちポーズを決める。(撮影・梅根麻紀)