<楽天3-6ソフトバンク>◇16日◇楽天モバイルパーク

ソフトバンクが杜(もり)の都で今季初の逆転勝ち。先制を許した3試合はすべて黒星を喫していただけに、ようやく「粘り」も見せた。

それにしても1点を追う8回、中村晃の逆転2ランを呼び込んだ「出来事」にはあぜんとした。牧原大が空振り三振でワンバウンドした球を捕手炭谷が一塁送球。何でもない送球を一塁フランコが取りこぼし、牧原大は一塁に残った(一塁失策)。中盤から1点を争う緊迫ゲーム。思わぬ失策が楽天にとっては命取りとなった形だ。

初戦は10安打を放ちながら0封負けしていたホークスにとっては予想外のチャンス到来。しっかり直球を仕留めて逆転弾を放った中村晃の打撃は見事だったが、やはりこのエラーが試合の流れを完全に変えた。

ホークスはこれで開幕から5球団すべてと対戦し、負け越しなしの9勝3敗。開幕8連勝のロケットダッシュを決めた昨年は一回り対戦して10勝2敗1分けだったから、ほぼ同じペースの好スタートに成功した。この勢いなら大きな連敗を招くこともないだろうが、やはりミスは禁物。四球撲滅をテーマの1つに掲げる投手陣も、先発大関の4連続四球はさらに教訓としなければならない。

V逸した昨年は「1勝の重み」を痛感した。「あの時の取りこぼし」を振り返れば、さらに悔しさは増すはずだ。敵失をきっかけに逆転勝利に結びつけたこの日の白星はあらためて「やってはいけないこと」を痛切に感じさせてくれた。【佐竹英治】