2015年11月から3年間、静岡支局で勤務した記者として、当時取材していた選手たちの現在は、とても気になるところです。

静岡高出身の西武鈴木将平外野手(25)もその1人。5月19~21日のソフトバンク3連戦(ペイペイドーム)で、わずかな時間でしたが、久々に言葉を交わす機会がありました。

16年ドラフト4位入団の7年目。俊足巧打が持ち味で、今季ここまで31試合に出場し、打率2割4分5厘、0本塁打、6打点、5盗塁の成績(5月26日現在)。5月13日楽天戦では決勝の3点適時三塁打を放ち、エース高橋光成とともに本拠地お立ち台に上がる活躍を見せました。

遠征期間中の3連戦では残念ながら出場機会はありませんでしたが、試合前練習から落ち着いた表情。1軍生活にもなじんできたことが見て取れました。現在の状態について聞くと、「まだまだです。自分、1年に1回くらい『確変』みたいのが来るので。それ待ちですね」と言います。

「確変」とは、心技体ともに充実した「絶好調」な状態。いわゆる「ゾーン」に入るということでしょうか。昨季キャリアハイの58試合に出場し、打率2割5分の成績をマークした鈴木。今季も「確変」を足掛かりに成績を上げ、レギュラー定着を期待したいところです。

また20日は鈴木の25歳の誕生日。自作の祝福ボードを掲げた女性ファンから「おめでとう!」と声をかけられ、笑顔で対応。着実に人気も出てきているようです。

鈴木以外にも静岡時代を取材したプロ選手は多数いますが、中日ドラフト2位の村松開人内野手(22=明大)もその1人。静岡高出身で鈴木の2学年後輩。現在は二塁または遊撃でレギュラー起用されています。

今季交流戦では、6月6~8日に西武対中日の3連戦が組まれています。このまま順当にいけば、鈴木と村松がプロとして顔を合わせることが有力。近く埼玉で実現しそうな「静岡対決」を楽しみにしたいと思います。【遊軍=鈴木正章】

中日村松開人(2023年5月14日撮影)
中日村松開人(2023年5月14日撮影)