ヤクルト奥川恭伸投手(22)がじっくりと、確実に来季の1軍復帰に向けて歩みを進めている。今月1日、イースタン・リーグ最終戦となった日本ハム戦(鎌ケ谷)で1回11球を投げ無安打無失点。大きな1歩となった。
右肘痛からの復帰を目指し、今季は4月からイースタン・リーグで登板。6月27日の同リーグ楽天戦(戸田)まで7試合を投げ、100球近くにまで球数を増やし、順調な調整を続けていた。オールスター明けの1軍復帰プランも浮上していた矢先だった。
7月4日、埼玉・戸田球場での練習中に転倒。左足首を負傷した。再びリハビリ生活を余儀なくされ、1軍復帰プランは白紙に戻った。それでも奥川はめげなかった。やれることをやろうと、左足首に負担がかからない部位の下半身強化に努め、焦らずにその時を待った。
そしてあの転倒から約3カ月。今月1日に公式戦のマウンドに上がった。最速は146キロ。11球を投げてボール球は2球。「公式戦に投げられたという事実は、しっかり残したいと思っていたので、良かったと思います」と復活への1歩目をしっかりと記した。
来季へのビジョンを語る際、言葉が弾んだ。「もう1度、セ・リーグで優勝して日本一になって。すごく、あの時の思い出っていうのは忘れられないので、そこに貢献できるように頑張りたいなと思います」。21年シーズン、18試合に先発し、9勝4敗。日本一に貢献した。またあの光景に包まれたい。
「来シーズンは、もうスタートから1軍でフル回転できるように頑張っていきたいなと思います」。今月9日に宮崎で開幕するフェニックスリーグから、覚悟のオフが始まる。【ヤクルト担当=三須一紀】




