ユーティリティーも人それぞれだ。

9日、ロッテ茶谷健太内野手(25)の自主トレ公開に行った。茶谷は昨季内野全ポジションを守った。今年は遊撃メインになりそう。…ではあるが、守備位置が固定されたとて「自分は全部やれるようにしている」と言う。どこでも守れることは武器であり、誇りを持っているように見えた。

実際、22年シーズンの終盤は遊撃固定だった。そのため昨季も遊撃起用を予想していたところ、結果的に全部守ることになったという。「ほんと毎年どうなるか分からないんで。毎日ポジションが違うと体の負担も準備も違う。感覚や角度も違ってくる。難しいですけどね」。職人芸だ。

昨年12月は日本ハム福田光輝内野手(26)の自主トレを見た。茶谷と同学年にあたる。福田光もロッテ在籍時の22年、ファームで内野全ポジションに就いた。「言われたところでいいプレーをできるように」準備していた。だが意識の変化が訪れる。

ユーティリティーは自分の売りだった。「でもそれやったら結構ね、サブ(控え)になるんで」。

以前は1軍にいられればいいと思っていた。レギュラー奪取への意欲が高まった福田光は自らポジションを絞った。「セカンドで勝負したい。監督にもやりたいって伝えたんで。僕が言うことによって、監督コーチがそっちでいこうって思ってくれたら、僕はそれで勝負できる自信がある」。

どこでも守れるなんてそれだけですごい。その準備を継続するのも、あえて1つのポジションで勝負するのも、生き抜くための選択だ。選んだ先の結果を楽しみにしたい。茶谷、福田光が共通して言ったのは「とにかく打たないと始まらない」ということ。振り込んで、たくさん打撃のことを考えて、球春に備えている。【遊軍 鎌田良美】

来季は二塁で勝負する日本ハム福田光輝
来季は二塁で勝負する日本ハム福田光輝