表情は明るかった。ソフトバンク中村晃がこの日、チーム練習に復帰した。インフルエンザに罹患(りかん)。10日からの第3クールは39度を超す高熱の症状もあり宿舎で静養に努めた。回復した14日のチーム休日にはひとり生目の杜にやってきて約2時間ほどランニングなどで調整。第4クールからは別調整ながらグラウンドに復帰していた。
「いろいろ大変です。難しい年頃ですからね」。バントシフトのメニューではファーストミットを持って一塁を守った。ランチ特打では近藤、牧原大、甲斐らとともに快音を響かせしっかり練習メニューをこなした。プロ17年目。今年11月で35歳になる。年齢はホークス野手陣では柳田に次いで2番目。「ベテラン」と呼ぶには少しばかり早い気もするが、やらなければならない気持ちと、故障防止を気にかけながら自らの体と向き合わなければならない葛藤は年々増してきている。「いろいろやり過ぎるとそれもまた、ケガとかありますからね。難しいところです」と苦笑いした。
FAで西武から山川が加入した。一塁手として4年連続ゴールデングラブ賞を取っている中村晃だが、生存競争は激烈になった。小久保監督は昨秋、柳田主将の任を解き、今季のキャプテンを不在とした。理由は十分に成熟したチーム状態だからという。たぶん、その中心には中村晃や今宮の存在があるからなのだろう。
悪夢の12連敗を喫した昨年夏。7月23日のロッテ戦(ZOZOマリン)で11連敗。その夜、中村晃の呼びかけで選手だけの「決起集会」を開いた。翌日の勝利にはつながらなかったものの、中村晃のひと言はチーム喚起へ大きな効果があったことは確かだった。
いよいよ17日から紅白戦が始まる。「紅白戦は(17、18日の)2試合とも出ますよ」。置かれている立場は厳しいが、まだまだ押し出されるつもりはない。【佐竹英治】




