ドジャース打線のMVP経験者トリオ「ムータニマン」は、ベッツと大谷のコンビに、フレディ・フリーマン内野手(34)が加わって完成する。
21年オフにブレーブスから移籍し、今季がドジャース3年目となる左の好打者。コロナ禍で短縮60試合となった20年シーズンは、新型コロナに感染して苦しんだが、開幕直前に復帰。病み上がりにもかかわらず、好成績を収めて自身初のMVPに輝いた。21年にはブレーブスの26年ぶりのワールドシリーズ制覇に貢献し、打線の中軸として世界一の立役者となった。
過去3年間、オールスター戦などで大谷とも会話を交わし、二刀流のパフォーマンスを称賛。「最高の打者になるため、最高の投手になるためのエネルギー、スタミナ、メンタル面の辛抱強さ、どれだけあるのか計り知れない」と目を丸くする。打者1本でさえ試合前の準備に時間がかかることを強調した上で「ベストヒッターでもあり、ベストピッチャーでもあるのは、信じられない。言葉で表現するのは難しい。素晴らしいことだし、野球ファンとして、見ていて楽しい」とリスペクトを示した。息子のチャーリー君は大谷の大ファンで、22年の球宴では大谷と写真撮影。家族ぐるみで交流がある。
昨季はリーグトップの59二塁打をマークし、史上7人目のシーズン60二塁打まであと1本まで迫った。2位のベッツは40本で、19本差の断トツだった。本塁打を量産するタイプではないが、リーグ最多二塁打は2年連続で4度目。“二塁打マシン”として、打線をけん引している。
また、故障が少ない鉄人ぶりも長所の1つだ。18年以降、フィジカル面で負傷者リスト(IL)入りは1度もない。18年は全162試合に出場し、過去6年間で欠場はわずか11試合。安定して出場を続ける体の強さがあることで打線の中軸に穴があかないことは、チームにとって大きい。
大谷は昨年、シーズン終盤で故障が重なり、約1カ月欠場したが、投打の二刀流で可能な限り出場を継続してきた。その姿を見て、フリーマンは「冷静に考えて、ショウヘイ・オオタニがやっていることに感謝しているよ。だって、今後、僕らの人生でもう1度見られるかどうか、分からないんだから」と話した。ベッツと同様、ワールドシリーズ制覇の経験がある。大谷は、まだない。その悲願を達成するには、経験者2人の手助けが欠かせない。【斎藤庸裕】
◆スプリントスピード 1秒に何フィート移動したかを表す走力。2つの進塁時などに採用される。タイムはシーズン上位2/3を平均。
◆バレル% 打球の初速が98マイル(約157・7キロ)以上、打球角度26~30度で打球を放った時を基準(速度が上がれば角度も広がる)とした指標で、統計によると打率5割以上、長打率1・500以上になる確率が高い。このバレルで打つ確率を%で表したのがバレル%。
◆フレディ・フリーマン 1989年9月12日、米カリフォルニア州生まれ。07年にドラフト2巡目でブレーブスに指名され、10年9月1日のメッツ戦でデビュー。18年と22年にリーグ最多安打。22年からドジャースにFAで移籍した。11年シーズン以降、13年連続で2ケタ本塁打を継続中。196センチ、99キロ。右投げ左打ち。今季年俸2700万ドル(約39億2000万円)。









