年末恒例の「言葉の力」を、今年も3回に分けてお届けします。
日々取材する担当記者たちの心に響いた野球人たちの声で、2024年を振り返ります。第1回はセ・リーグからの言葉です。
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巨人 浅野翔吾
「自分の中で結構しんどかったですけど、これも成長できる過程の1つなんじゃないかと捉えて。ミスは野球でしか取り返せないですし」
(9月25日、守備のミスが続き、打撃のマークも厳しくなる中、優勝争いの重圧に向き合って前を向いた=上田悠太)
巨人 阿部慎之助監督
「やってやったな! おい!」
(9月29日、「やってやろうじゃねぇか!」の号令で始まったシーズンで見事、リーグ優勝を決め、ナインに言い放ったひと言=為田聡史)
巨人 菅野智之(オリオールズへFA移籍)
「『絶対ストライク』『絶対振ってる』って何百回も経験しているけど、考えたところで変わらない。次どうするかって常に頭を切り替えていく方が、僕は意味があると思う」
(9月22日阪神戦、甲子園での頂上決戦で微妙な判定に取り乱すことなく8回完投)
阪神 近本光司
「夢であるプロ野球選手を最後まで、あがいてあがいてやり切るところを子どもたちに見せてあげたい」
(11月25日、全国の離島支援に取り組む一般社団法人「LINK UP」を立ち上げた際のインタビュー。クールな男が珍しく現役へのこだわりを明かした=中野椋)
阪神 岡田彰布前監督
「なんでよ。日本一にまでなったのに。なんで心残りがあんねん。順番まちごうただけやん。1年目になってしまうからおかしなってしもたんやんか」
(10月13日、CSファーストステージ第2戦で敗退。ラストゲームで『2年間を振り返り心残りは?』と問われ。昨季は就任1年目でリーグ優勝、日本一を達成。苦しんだ2年目の本音が垣間見えた=磯綾乃)
阪神 原口文仁
「どうしても1本目のボールを仏前に持っていきたかった」
(5月16日、中日戦で父秀一さんを前年に亡くしてから初本塁打。父にささげると誓っていた特別なホームランボールだった=柏原誠)
DeNA 筒香嘉智
「もちろん最高でしたし、味わった方にしか分からないような景色だなっていう思いが湧きました」
(11月3日の日本シリーズ第6戦、1本塁打4打点で日本一に導き、古巣復帰1年目での歓喜をかみしめた=小早川宗一郎)
DeNA 桑原将志
「ミーティングで『負けて悔しくないんか?』とは言ってなくて、全員で立ち向かっていこうという話はさせてもらった。もちろん2連敗して、みんな悔しい気持ちはあったと思いますし、1つになっていい試合ができました」
(11月3日、日本シリーズMVPのヒーローインタビューで。2連敗後に「負けて悔しくないんか?」とミーティングでげきを飛ばしたと報じられたが、実際は内心で思っていただけだった=小早川宗一郎)
DeNA 戸柱恭孝
「勝って泣いたのは初めてです」
(11月3日の日本シリーズ第6戦で日本一が決まった瞬間にグラウンドで涙を流し=久保賢吾)
中日 高橋宏斗
「悔しい思いでマウンドに上がりました。足、震えてました」
(調整遅れで4月28日広島戦で初登板。延長引き分けで勝敗つかずも7回3安打無失点で、初タイトルの最優秀防御率へ好スタート=伊東大介)
中日 立浪和義監督
「今年は違うって言ってるじゃないですか」
(4月13日阪神戦で4年ぶり6連勝を決め、単独首位キープに破顔して余裕の一言=伊東大介)
中日 井上一樹新監督
「立浪監督が育てた原石、財産を中日以外の、立浪さんと絆が深くない人に持っていかれるより、自分がバトンをもらう形がスムーズ」
(10月10日に2軍監督から昇格する形で来季指揮官に就任=伊東大介)
ヤクルト 村上宗隆
「打てる時ばかりじゃねーぞ、僕のこと何だと思ってるんだと」
(5月15日、清原超えの史上最年少200号本塁打を放った広島戦のヒーローインタビュー。199号から足踏みしたことを聞かれ、神様も本音をポロリ)
ヤクルト 青木宣親
「貫き通したもの、幸せになることですかね? それだけですね。幸せになりたいから。ヒット打つことが幸せになるし、多分野球で勝ってみんなで喜ぶとうれしいから幸せになるし、それが一番だと思います」
(10月2日、引退試合で青木らしさを問われ)
ヤクルト 奥川恭伸
「自分で右肘の靱帯(じんたい)を切ろうと思っていた。痛いのにブルペン入って、全力で投げた日もあった。切れてしまえば手術になる。でも、切れなかった。だから『手術やるな』ってメッセージなのかと」
(5月中旬、戸田でのトレーニング後。壮絶なリハビリ生活を告白)
広島 大瀬良大地
「いろんな支えがあってマウンドに立てている。アマチュアでも手術する選手が増えていると聞きますが、道しるべというか、こういう投手もいるという姿を見せていければ」
(6月7日ロッテ戦で無安打無失点投球。前年オフに3度目の手術して臨んだシーズンで大記録達成=前原淳)
広島 菊池涼介
「みんな『バントもできないのか?』と思うかもしれないけど、めちゃくちゃ難しい。練習をやってきて良かった」
(8月29日中日戦で史上5人目の通算350犠打を記録=前原淳)
広島 新井貴浩監督
「やってもらわないといけない選手だし、やれる選手だと思っている。“逃がさんぞ”という気持ちです」
(5月11日中日戦で3打数無安打2三振で打率1割6分9厘と不振の坂倉を2軍降格させる考えはなし。坂倉は復調して侍ジャパンに選出=前原淳)






















