「久々にあっさり負けたなあ。疲れへんちゅうこっちゃ…」。指揮官・岡田彰布はボヤきながら通路を歩いた。2日続けての無得点負け。監督がそれでは困りますがな~という声も聞こえてきそうだが、たしかに采配を振る場面もほとんどない展開だった。
2試合連続KOの汚名を返上すべく登板した西勇輝がうまく立ち上がったものの4回2死から四球、四球、死球で満塁にした後、2点打を浴びた。いかにも、もったいない。前日は村上頌樹の好投という見せ場があったがこの日はそういうものもなし。まさに「あっさり」だ。
この敗戦で阪神は5日間、白星から遠ざかることになった。5日の金曜日にマツダスタジアムで広島に勝ったのが最後。土、日曜が雨天中止で月曜は試合なし。そして火、水曜とヤクルトに連敗だ。まだ30試合だが、ここまで白星がないのは長くて4日間、したがって、これが「今季最長の白星なし期間」となった。
今季、ロケットダッシュとはいかないまでもチームが好調なのは続けて負けないからだろう。黒星がメンタルにダメージを与える前に勝てているのは大きい。「5日間勝ちがない」といっても、まだ連敗である。
しかしこの連敗の敗因が少々イヤなのだ。言うまでもなく打線がつながらないことである。打線が機能しなかった時期は過ぎたように思えたが再び、落ち込んできたか。そこには“ある理由”が横たわる気も。
勝てない期間中、広島で6、7日と2試合連続で雨天中止になった。あれは結構、影響しているか。そんな話に対し、岡田は顔をしかめながらボヤいた。
「おお~。あれで、また湿ってしもたなあ~。せっかく、おまえ…」
せっかく打線が乗ってこれていたのに…と続けたかったはず。天気のことは言っても仕方がないし、普段はそういうことをあまり口にしない岡田だが、少々、恨み節だった。
とにかく大事なのは11日だ。繰り返すが今季ここまで好調なのは3連敗がないことが大きいと思う。先週3日、2連敗を受けた中日戦(甲子園)で西勇が6点を先制された試合が最大の危機だったが、それをひっくり返している。
3連敗がないので当然、同一カード3連敗もまだない。その流れがここで切れるかどうか。序盤とはいえ、なかなか大事な一戦となる気がする。(敬称略)




