これこれ、これやがな~、と言いたい連勝だ。最後は3点リードで登板したクローザー岩崎優が岡本和真に2ランを被弾。だが“負け惜しみ”でなく3点差なら2失点まではOKだ。「点差があったし、その中で終わらせるのが彼の仕事」。指揮官・藤川球児が言った通りである。結果的に8回に出た佐藤輝明の2発目が効いたとも言えるし、まずはいい勝利だろう。

同時に今季の巨人戦はこういう展開が理想では…と思うのだ。昨オフ、巨人は得意技である補強に乗り出した。ソフトバンクから守備の要である甲斐拓也を獲得したが、もっとも注目されたのは同じセ・リーグで中日の絶対的なクローザーだったマルティネスを引き抜いたことだろう。

「ドームラン」を含めた打撃戦が予想される東京ドームで得点し、大勢にマルティネスを加え、厚くしたブルペン陣で最後を抑える。それが巨人の描く勝ちパターンのはず。

だが逆に見れば、その形にならなければ、と思う。単純に言って、マルティネスが出てこない展開にすれば、彼がベンチにいても意味がない。そう言ってしまえば当たり前のことだが、そこは大きなポイントだ。先制、逃げ切り。それができればこの補強にはあまり効果がなくなる。繰り返すが、当たり前のことだ。

もちろん、それができるかどうかが重要。その意味で、この2試合は理想的だ。1回に先制。2試合ともすぐ追いつかれたが、3回に勝ち越し。そして終盤にダメ押し点を入れた。9回の失点2試合連続となったが、なんとか逃げ切りに成功したのである。

これで阪神は貯金1。来週8日から甲子園だ。「シーズン開幕」「ホーム開幕」そして「本拠開幕」と、今季の阪神には3度の開幕がある。その甲子園でヤクルト、中日と6連戦だ。

そこに「貯金2」でいくか「5割」で向かうかは、結構、違う。先週、広島との開幕3連戦は連勝の後、3つ目を落とした。それがDeNA戦の未勝利に関係したわけではないだろうが、ここは一気にG倒3連勝で甲子園に戻りたい。

6日先発予定は左腕・門別啓人だ。東京ドームは昨年5月3日の巨人戦で打ち込まれ、2軍降格となった舞台だ。「それ(リベンジ)しかないですね。巨人にやられているイメージがあるので」。そう誓った門別が踏ん張っている間に先制、逃げ切りといきたい。(敬称略)【高原寿夫】(ニッカンスポーツ・コム/野球コラム「虎だ虎だ虎になれ!」)

巨人対阪神 ナインを出迎える阪神藤川監督。手前はあいさつを終え引き揚げる巨人阿部監督(撮影・小沢裕)
巨人対阪神 ナインを出迎える阪神藤川監督。手前はあいさつを終え引き揚げる巨人阿部監督(撮影・小沢裕)
巨人対阪神 8回表阪神1死、佐藤輝は左越えにこの日2本目となるソロ本塁打を放ち藤川監督(右)の祝福を受ける(撮影・小沢裕)
巨人対阪神 8回表阪神1死、佐藤輝は左越えにこの日2本目となるソロ本塁打を放ち藤川監督(右)の祝福を受ける(撮影・小沢裕)
巨人対阪神 9回裏巨人1死、キャベッジの二塁打に対しリクエストする藤川監督(撮影・河田真司)
巨人対阪神 9回裏巨人1死、キャベッジの二塁打に対しリクエストする藤川監督(撮影・河田真司)
巨人対阪神 8回表阪神1死、左越えソロ本塁打で生還する佐藤輝(左)を迎える藤川監督(撮影・河田真司)
巨人対阪神 8回表阪神1死、左越えソロ本塁打で生還する佐藤輝(左)を迎える藤川監督(撮影・河田真司)
巨人対阪神 7回表阪神無死、死球を受けた前川に代走を送った藤川監督(撮影・前田充)
巨人対阪神 7回表阪神無死、死球を受けた前川に代走を送った藤川監督(撮影・前田充)
巨人対阪神 8回表阪神1死、左越えソロ本塁打で生還する佐藤輝(左)を迎える藤川監督(撮影・河田真司)
巨人対阪神 8回表阪神1死、左越えソロ本塁打で生還する佐藤輝(左)を迎える藤川監督(撮影・河田真司)