ビジター初戦の連勝は5カード目にしてストップした。指定難病から復活したリリーバー・湯浅京己の登板も、主砲・佐藤輝明の月間最多8本目となる9号ソロも飾れず、悔しい敗戦となったのである。
佐藤輝が本塁打した試合はこれで5勝2敗。1試合2発が2試合あるので、こういう数字になるのだが、前回、本塁打して勝てなかったのは今季2号を放った今月3日のDeNA戦(京セラドーム大阪)だ。
その試合に負けたとき、この欄で「犠打」について触れている。バントが苦手そうな相手投手・ケイにあっさり犠打をさせたデュプランティエと栄枝裕貴のバッテリー、特に捕手の栄枝が真っすぐばかり投げさせていたことに「もっと嫌らしくなればいいのに」と思ったのである。
この日は、その反対のことを思った。同点の5回、1死一塁から投手・涌井秀章の犠打を警戒しすぎ、才木浩人が四球を与えてしまう。もちろん簡単にバントさせる必要はないが、ここは2死二塁で上位打線との対戦となってもよかったのでは、と思ったのだ。
「どっちやねん!」と言われそうだが、そこは投手の“格”がある。デュプランティエは好投手だが、その試合は来日初登板。才木と比べれば日本球界での立ち位置は違う。相手がDeNA打線と中日のそれということを考えても、この四球は厳しいと感じた。犠打を試みている打者を歩かせるのは最悪の結果だろう。
「自分たちからリズムを崩せば、それは当然、こういう結果になるし。作りなおさないといけないですね。バッテリーで持ってくるような展開じゃないものを持ってきてますからね」。指揮官・藤川球児もこの部分はかなり気になった様子。珍しく、厳しく指摘したのである。
前監督でオーナ付顧問の岡田彰布は“勝ちすぎはあかん理論”を持っていた。大型連勝はいったん止まったとき、反動が大きいと考えるからだ。そこには「ブルペンを酷使していないか」などの理由があるからだが、とにかく連勝後の連敗は少しイヤな感じだ。
もちろん6連勝では「大型」の部類に入らないと思うが、今季初登場のバンテリンドームで、打てないとされる中日打線にエース格が崩され、完敗したのは事実だ。それでなくても歴史的に苦手な雰囲気が漂う、この球場である。まず連敗を止めたい。(敬称略)【高原寿夫】(ニッカンスポーツ・コム/野球コラム「虎だ虎だ虎になれ!」)




