6月6日と言えば中高年世代はホラー映画「オーメン」を思い出すかもしれないが同時に「アンガーマネジメントの日」でもあるらしい。怒りを「ム(6)カ、ム(6)カ」と表現する語呂合わせで日本アンガーマネジメント協会が制定したそう。
最近、よく聞くこの「アンガーマネジメント」。イライラ、怒りを自分でコントロールしようというものだ。感情のピークが「6秒間」であることにも由来しているとか。こちらもイライラしがちな人間なのでその種の本を読んだりもするのだが、なかなか難しい。
そんな日にイライラを爆発させたのが森下翔太だ。詳しくは虎番記者の記事で読んでいただくとして、三振した際に球審・真鍋勝已に暴言をはいたということで退場処分になった。前日には、このコラムで「森下の負傷離脱は避けたい」と書いた。死球を受けた影響を懸念したのだが、幸い、大事には至らなかったようで元気にスタメン。ホッとした直後にこれである。
阪神のクリーンアップを打つ選手たちは特徴的だと思う。主砲・佐藤輝明は関西弁で言う「ボンボン」風で小さなことにこだわらない様子が見て取れる。大山悠輔はとにかく寡黙。全力疾走をする背中で引っ張るタイプだろう。
そして森下だ。入団以来、見ているが直情径行というか猪突(ちょとつ)猛進というか、感情がほと走る男。こういうタイプは過去を見ても阪神にはあまりいないと思う。それで成績も伴うのだから、本当に面白いし、興味深いし、応援したくなる。
しかし、プロ4年目でジャッジに文句を言って退場というのは褒められたことではない。「生意気」とかのレベルではなく、技術にもかかわるからだ。思い出すのは前監督・岡田彰布(オーナー付顧問)が言っていたことだ。
監督として森下も指導した岡田は森下らが判定に不満を浮かべたとき、こんなことを言った。「自分がどんだけ、ボール球、振っとるんよ」-。審判にどうこう言う前に自分がボールを見極められていないやんか…ということだ。
5回の森下も最後、低めのボールになるフォークを空振りしている。大事なのはそういうところかもしれない。いずれにせよ欠かせない戦力だ。少々、判定に不満があってもしっかりとアンガーマネジメントしてほしいのである。(敬称略)【高原寿夫】(ニッカンスポーツ・コム/野球コラム「虎だ虎だ虎になれ!」)




