DeNA先発の藤浪晋太郎が巨人打線をピシャリと抑え、阪神がヤクルトに3連勝でM点灯! …となれば虎党には最高だったがそううまくはいかない。ヤクルトの前に完敗し、阪神の連勝は「3」でストップ。巨人も勝ち、ゲーム差は「3」にジワリ縮まった。

そうはいっても“通常運転”ではある。今季の連勝は最大で「4」。大きく勝ち続けることはないが厳しい連敗もないのが今季だ。ワーストは交流戦中の4連敗だが1度だけである。

「大きな連勝はよくない。ブルペンなどに無理が出るから」。これは前監督・岡田彰布(オーナー付顧問)の持論だが、その意味ではいい感じで来ているということか。この敗戦が大きく響くことはないと思う。

…と書いたけれど不安点がいろいろとあるのは否定できない。まずは次カードのDeNA戦だ。ここまで8勝8敗と、5球団で唯一勝ち越せていない相手との対戦である。

21日は故障で長期間離脱していたルーカスが今季4度目の先発に立つ。ここまで3敗。最初の敗戦はDeNA戦だった。逆に相手先発・平良拳太郎に阪神はここまで2敗。これだけ見れば分が悪い感じはする。

さらに言えば22日はおそらく伊原陵人が先発する予定だったが例の問題で登録抹消に。代わって今朝丸裕喜が先発する方向だ。23日は高橋遥人が戻ってくるはずだが、いずれにせよDeNA相手であることを思えば楽観はできない。

何より阪神打線の状態もある。2試合連続でサヨナラ勝利し、盛り上がっていたが得点そのものは少ない。このヤクルト戦は3試合で計6点。ヤクルトは同7点だった。野球は得失点差を争うワケではないが、正直、それほど好調な状態とは言えないのだ。

伊原の問題もプライベートでのことに加え、詳細は不明なのでなんとも言えないけれど、2試合の劇的勝利で一気に高まったムードがなんとなく冷えてしまったような印象もある。そう思えば相手を上回る9安打を放ちながら1得点に終わったこの敗戦もイヤな感じがするかもしれない。

「また明日、しっかり横浜で戦うということに尽きますね」。指揮官・藤川球児は1つの答弁パターンを繰り出すだけだった。当たり前だが、今言えるのは、有利なのは間違いないが安心はできないということだ。やはりM点灯どうこうなど、これからの話である。(敬称略)

阪神対ヤクルト ヤクルトに敗れた阪神の選手たち(撮影・前田充)
阪神対ヤクルト ヤクルトに敗れた阪神の選手たち(撮影・前田充)