第97回全国高校野球選手権長野大会(7月11日開幕)の組み合わせ抽選会が27日、松本市内で行われた。2年連続の甲子園出場を狙う佐久長聖が、北信越王者の力を見せつける。今春の県大会を制して第1シードをつかんだ同校は、14日の初戦で阿南-大町の勝者との対戦が決まった。抽選会に出席した田辺直輝主将(3年)は「良い流れを作るためにも、初戦が一番大事」と気を引き締めた。

 12年ぶりの甲子園1勝を果たした昨夏以上の戦力で臨む。4番を務めていた田辺ら主力4人が残り、9日の北信越大会決勝では今春センバツ覇者の敦賀気比(福井)に4-3で逆転勝ち。20日の練習試合では早実(西東京)を2-0で破った。1年生ながら注目を集める清宮幸太郎内野手擁する強力打線を右腕3人の継投で完封。田辺は「(清宮は)スイングが速くてすごいバッターだったけど、ヒットは打たれなかった。投手陣も良くなっている」と手応えを口にした。

 県大会から7戦49得点で北信越を制した強打も健在だ。主将が「結果が出ていることで自信につながっている」と胸を張る佐久長聖に、死角はない。