日刊スポーツ記者が全国の有望選手にスポットを当てる「ピカイチ打者編」。

 早実(西東京)の加藤雅樹捕手(3年)が、5年ぶりの甲子園に導く。圧倒的なパワーで高校通算46本塁打。50発を視界にとらえたが、気負いはない。プロ注目の主将は「春は50本を考えすぎて、調子を落としてしまった。目立ちたい気持ちは抑えて、つなぐ打撃をしたい」と頂点だけを見据えて最後の夏に臨む。

 1年秋から4番に座り続ける。打球をとらえるポイントが近く、左打席から左中間を破る長打も多い。空振りが少ないのも特長で、相手バッテリーには脅威の存在だ。厳しいマークが予想されるが、3番には注目の1年生スラッガー・清宮幸太郎内野手が座る。加藤は「ランナーがいる状況で回ってくることが増えた」とニヤリ。打点を稼ぐ4番の仕事に徹するつもりだ。