花巻東の2年生左腕、加藤三範が先発して公式戦初完投、2年ぶりの優勝に王手をかけた。スライダーを武器に11三振を奪い、5安打1失点。「スライダーが一番良かった」。

 試合展開によってはプロ注目のエース左腕、高橋樹也(みきや=3年)の救援登板を考えていた佐々木洋監督(39)は「1人で投げてくれたのは、非常にいい材料」と喜んだ。花巻東は05年から1年おきに甲子園に出場し、今年は優勝にあたる年。23日の決勝は、昨秋から3季連続で一関学院と顔を合わせる。