埼玉栄が、壮絶な打ち合いの末に競り負けた。

 1-6の5回、3安打に相手の失策も絡んで3点。6回には、2番神保翔外野手と5番黒沢俊幸捕手(ともに3年)の適時打で追いついた。7回は1死二塁から出井敏博投手(3年)が適時二塁打を放つなど、3点を奪った。

 9-6とリードした8回、先頭打者の安打と連続四死球で無死満塁のピンチを招き、内野ゴロの間に1点を失った。次打者にも適時打を許して1点差とされると、2死とした後に内野の送球エラーで2人が生還し再逆転を許した。

 東北、九州国際大付で甲子園に春夏通算11度出場した若生正広監督(64)は「プレッシャーのかかる場面で耐えられなかった。エラーで負けるのはすごく悔しい」と話した。