早実が誇る「KKコンビ」の一角、4番加藤雅樹捕手(3年)が3番清宮幸太郎一塁手(1年)に続く2者連続本塁打を放った。

 甲子園が清宮初アーチの余韻に浸る3回、内角直球を、右翼ポール際に運んだ。練習試合を含めて初となる清宮との連続本塁打。高校通算47号に「これ以上ない甘い球でした」と失投を逃さなかった。

 清宮と同じく1年春からレギュラーを務め、今は主将としてチームを引っ張る。清宮が球場を沸かせた直後の打席にも、「ずっと清宮のあとを打ってきて、いつものこと。余韻を自分の空気だと思って打席に立っています」と言う。

 和泉実監督(53)は「とにかくうれしい。うちは加藤中心のチーム。加藤も含めて2人が打ってくれて良かった」とたたえた。加藤は幼少時から(元中日)タイロン・ウッズにあこがれ、特大アーチに夢を見た。第1回大会出場校として、9年ぶりの8強進出。「新しい100年の始まり。いい風が吹いていると思います」と引き締めた。

 ◆2者連続本塁打 早実の清宮、加藤が記録。大会通算22度目で、3、4番打者では10度目。早実は06年3回戦(対福井商)でも5番船橋悠、6番斎藤佑樹が放っている。