尽誠学園がセンバツ準V高松商を全6試合2ケタ安打となる14安打の打線でねじ伏せて、9年ぶり11度目の夏甲子園を決めた。

 1点ビハインドの2回。4番松井永吉内野手(3年)の同点ソロで勢いづいた。「強打の高松商に負けてないことを証明したかった」と松井。主砲の1発に主将でエース左腕の渡辺悠(3年)が決勝までの4試合で45得点の高松商打線を5安打1失点で抑えきった。前回出場の07年同様、またも高松商に勝利。松井義輝監督(53)は「強い尽誠が帰ってきたと言ってもらえるよう、春の高松商に負けない成績を残したい」と意気込んだ。

 ◆尽誠学園 1884年(明17)に「忠誠塾」として創立された私立校。1948年(昭23)から現校名。98年より共学。生徒数は760人(女子291人)。野球部は1947年(昭22)創部で部員88人。春6度、夏は今回が11度目の出場。主なOBは故伊良部秀輝氏(元阪神)、谷佳知氏(元オリックス)、ヤクルト田中浩康ら。所在地は善通寺市生野町855の1。金崎正久校長。

◆Vへの足跡◆

1回戦10-0笠田

2回戦9-1坂出商

3回戦7-4丸亀城西

準々決勝7-4小豆島

準決勝10-3観音寺中央

決勝5-1高松商