秀岳館（熊本）が、またも準決勝の壁を越えることができなかった。大阪桐蔭相手に接戦を演じながら、あと１歩及ばなかった。

　自慢の打線が１点に抑えられたことに、鍛治舎巧監督（６５）は「うちが打たないと勝てません」と悔しがった。１点を先制された後の７回１死一、三塁のチャンスをものにできなかったのが痛かった。「１点でも取っていれば。選手は責められませんが、少ないヒットでも点が取れるチームにしないといけませんね」と夏への課題を口にしていた。

　昨年春は高松商（香川）、昨年夏は北海（北海道）の前に準決勝で敗退。悲願の日本一へ「三度目の正直」はならなかったが、４度目の夏へ大きなモチベーションにする。