白鴎大足利(栃木)は中山晃太郎主将(3年)の値千金の勝ち越し弾で勝利を収めた。

 3-3で迎えた8回。先頭の中山は初球を思いきり振り抜き、そのまま左翼フェンスを越えていった。「いい角度で上がったので入ったかなと思いました。ホームランはたまたまです。先頭だったのでチャンスメークしようと思った結果です」と話した。

 昨夏は準々決勝で文星芸大付に敗れた。1点を追う9回2死一塁。当時2年だった中山が好機をつくろうとスタート。盗塁死という幕切れだった。1球の重み、敗戦の悔しさを人一倍味わったキャプテンがバットで成長を示した。

 栃木大会の抽選会は20日に行われ、7月6日に開幕する。「甲子園に行きたいです」。1年前の思いを胸に、うれし涙を流せる夏とする。