エース本郷海斗投手(3年)を擁する瀬谷西が、初戦で姿を消した。

 183センチの長身で、ワインドアップの投球フォームから腕をしなやかに使って伸びのある直球を投げ込んだ。多彩な変化球も持っているが、この日は直球とスライダーのコンビネーションを使い、6連続三振を含む12奪三振だった。

 しかし5回、真ん中に入った直球を狙われ、2本の三塁打を許した。味方の失策もからみ、2失点。8回を被安打2で敗れた。「体調は問題なく、調子は普通くらいだった。三振は意識していなくて、狙ってはいなかった。自分が打たれて2失点して、足を引っ張ってしまった」と悔やんだ。

 斎藤慶彦監督(38)は「許したのは、2本の長打だけ。1球の大切さを知ったと思う。バッテリーは合格点です」と話した。本郷は中学まで一塁手だったが、監督はキャッチボールをする姿を見て、肩の柔らかさに驚き投手にコンバートした。入学時から体重は10キロ以上増えて75キロ。スピードも増した。監督は「今まで見てきた中で、最も将来性がある。上で活躍してほしい」と期待を寄せていた。