花咲徳栄が夏の甲子園連覇へ7回コールド発進した。

 先発・中田優斗投手(3年)が自己最速143キロを出しながらも制球に苦しみ、1回に桶川西に先制点を許したが、打線が取り返した。

 2回1死一塁で、入学後3カ月強ですでに高校通算9本塁打の井上朋也外野手(1年)が、右中間への二塁打でチャンスを広げ、初戦の固さが残るベンチの空気を和らげた。その後、田谷野拳世捕手(3年)の2点適時打で逆転し、勢いに乗った。

 井上は、打撃練習でもミスショットが目立っていた中での一打。岩井隆監督(48)も「プレッシャーのある夏の高校初打席で、しっかりやってくれた」とたたえていた。