足柄の“ミニ金太郎打線”が機能し、初戦を突破した。

 3回、先頭の鍵和田真弥内野手(3年)が左前打を放った。2死二、三塁で渡辺元輝外野手(2年)の内野安打で1点を先制した。さらに4回1死一、二塁で鍵和田の右越え三塁打で2点を追加するなど、一挙3点。7回にも2得点を奪い、リードを広げた。

 昨冬は、トレーナーの指導の元でウエートトレーニングなど筋力作りに重点を置き、打撃力がアップした。4打数3安打3打点を挙げた鍵和田は「初戦を突破できてうれしい。いいゲーム展開ができた」と笑った。

 地元足柄では「金太郎」伝説が有名。この日、スタンドには「輝け!足柄の星!」の横断幕が掲げられていた。「まだ“ミニ金太郎打線”ですが、これからどんどん勝っていって、進化させたい」と意気込んだ。

 聖光学院で甲子園出場経験のある尾形裕昭監督(27)は「選手はいろいろなものを背負って戦ったと思いますが、結果として勝ち切れたことが大きい」と話した。