3季連続甲子園出場を狙う日大山形が、鶴岡工に逆転サヨナラ勝ちした。同点の9回裏1死二塁、1番竹田空良外野手(3年)の勝ち越し打で勝負を決めた。最大4点差にまで開いた苦しい戦いを、何とかひっくり返した。

 初回から好投を続けていた先発のエース佐藤洸太(3年)が5回、突然崩れて4失点し逆転を許してしまう。さらに、6回から救援の近藤皓介投手(3年)も連打と本塁打で3失点。直後に追いつくも、7、8回に再び勝ち越されて万事休したかに見えた。それでも8回、ここまで無安打の3番斎藤史弥主将(3年)の二塁打などで追いつき、9回裏ワンチャンスで竹田に1本が出た。荒木準也監督(46)は辛勝に、ぐったりしながら「普通なら負けている試合。勝因は、それだけ選手たちの思いが強かったということ」と最後まであきらめずに戦い抜いた選手たちをたたえた。