実践学園が成城に9-1で8回コールド勝ちした。6回まで1-1とどちらに転ぶか分からない展開だったが、7回にスクイズなどで2点を勝ち越すと、8回には3番筒井裕太主将(3年)のコールド勝ちを決めるサヨナラ3点本塁打などで一挙6点を奪い、終盤でたたみかけた。

 沢里優監督(35)は「前半はバントも決まらず、ちぐはぐだった。完全なうちの負けパターンだったが、スクイズ成功で流れが来た」と、7回1死三塁からの1番森田龍成内野手(3年)のスクイズを試合のポイントに挙げた。また、今大会3本目の本塁打を放った筒井については「元々は中距離ヒッター。フライを飛ばす練習をやってきた。やってきたことが間違っていなかった」と冬から本格的に取り組んできた“フライボール革命”に手応えを感じた。

 主将の活躍などで、エース小山直弥投手(3年)を温存しての16強入り。昨年は5回戦で上野学園に敗れており「5回戦リベンジですね。隙を見せずうちの野球をやりたい」と力を込めた。