逆転で13年ぶり5度目の夏の選手権出場を決めた。昨年は決勝で涙をのんだ悔しさを知る3年生が躍動した。

 5回まで先行される流れを断ち切ったのは主将の7番福田直人捕手(3年)。2-4で迎えた6回1死一塁、高松のエース青野光起(3年)の甘く入った変化球を引っ張ると左翼ポール際へ2ランを放った。「チームに勢いをつけられて良かった」と満面の笑みを浮かべた。

 なお、2死二塁の好機で今大会打率4割を超える、1番水野達稀内野手(3年)が左中間を破る三塁打で勝ち越した。「追いついてからチャンスをくれた。試合を決められて最高です」と声をはずませた。  チームは丸亀商時代の春の80年の選抜大会で4強入りするなど勝っているが、過去4度の夏の甲子園は未勝利。河本浩二監督(51)は「まずは1勝したいですね」と意気込んだ。