中央学院が八千代に4-3で勝利し準決勝進出を果たした。

 先発マウンドに立ったのはプロ注目の大谷拓海投手(3年)。5月27日、打球を頭に受けて以来の実戦のマウンドになった。

「真っすぐで押すピッチングを心がけた」と、最初の打者を真っすぐで三振に仕留めると、危なげない投球で3回を1安打4三振2四球。4回からは右翼へ回り8回表1死一、三塁で同点となる中犠飛を放ち、チームの勝利に貢献した。「今日は指にかかったボールがいっていなかった。コースを狙い過ぎてしまったのが反省。でも、体調は万全。今日は投げられた喜びの方が大きいです」と笑顔で話した。

 相馬幸樹督(38)は、「今の大谷は、パフォーマンスよりもチームになじむことが先。でも、彼がいることで、チームを引っ張る目に見えない力を感じる」と、その存在感の大きさを評価した。

 「次はもっと真っすぐで押していけるピッチングがしたいです」と大谷は次の試合へもアピール。エースで4番の復活で、夏の中央学院が勢いを増した。