第5シード柴田が5ー1で第4シード石巻に勝ち、5年ぶりの4強入りを決めた。シード校全8チーム中、唯一残った。

 最速138キロエース左腕・柴崎倭(3年)が、1回裏に先制左前適時打を放って、打線を勢いづけた。続く6番千枝真人外野手(3年)も右翼線適時二塁打。2回には1番伊東魁時外野手(3年)が中前適時打で加点した。4回にも3番大内湧太外野手(3年)の右翼線適時三塁打と暴投で追加点を奪い、5-0と主導権を握った。

 投げては柴崎が8回に味方の失策絡みで1失点(自責0)したが、9回9安打9奪三振と要所は締めた。柴崎は「初回は仲間がつないでくれたので、絶対に打とうという強い気持ちだった。投球は打たせてとることを最後まで意識した。1球1球に気持ちを込めました。インコースの直球が思ったところにコントロールできたことが大きかった」と笑顔を見せた。

 27日の準決勝では第1シード東北を撃破した古川工と対戦する。初の甲子園出場に向け「甘い球は打たれると思うので、これからも際どいところを攻めたい」と、内角直球に自信を深めていた。