日大三が逆転で因縁の相手、東海大菅生に打ち勝ち決勝進出を決めた。

 初回から両軍ともに点を奪い合った。まず東海大菅生は小山翔暉捕手(2年)の右越え本塁打、さらに1死二、三塁から小山翔也外野手(3年)の2点適時打で3点を先制した。

 いきなり追いかける展開となった日大三はその裏、打者12人を送り込む猛攻。5長短打で6点を挙げ、逆転に成功した。

 その後は東海大菅生が2、3回と小刻みに1点ずつを加え1点差とするが、4回裏日大三は日置航内野手(3年)がセンターバックスクリーン左に飛び込むソロで突き放し、この回、さらに2点を追加した。

 日大三は先発の広沢優投手(2年)こそ誤算だったが、後を受けた左腕の河村唯人投手(3年)が球威ある直球で東海大菅生打線を封じ、3点差を守りきった。東海大菅生の若林弘泰監督(52)は「三高さんとはここ5年で4度目の対戦。全部勝っていたから今日も負けは想定していなかった。初回は1点で終わっていれば…」と、悔しそうに話した。