史上初のタイブレークに突入した試合時間3時間7分の熱戦は、佐久長聖(長野)が制した。

 延長12回を終えて4-4のままで、史上初のタイブレークとなった。延長13回は無死一、二塁から始まったものの、両チームとも無得点だった。

 延長14回無死満塁、上田勇斗内野手(3年)の二ゴロの間に1点を挙げ、均衡を破った。1点リードの14回裏は1死一、二塁を併殺とし、試合終了。

 第80回大会に母校PL学園のコーチとして出場している藤原弘介監督(44)は「厳しい戦いでしたが、ねばってねばって、選手がよく頑張ってくれた。(タイブレークに入り)送りバントをしたりいろんなことを考えた。タイブレークの経験が1回しかなく、どうしようかと思ったがその場のひらめきで14回は(真銅に)送りバントを出した(記録は三塁内野安打)。(2点先制した)初回にもう少し取れていれば、ラクな展開になったと思う。(監督の)サインが逆に逆になっていたが、選手たちがカバーしてくれて、成長を感じました」と目を細めた。

 9年ぶり8度目の出場を果たした旭川大高(北北海道)は、初戦敗退となり25年ぶりの夏1勝はならなかった。