元広島の紀藤真琴氏(53)が24日、来年1月から野球部の監督に就任する水戸啓明(茨城)で行われた創立60周年記念講演会の講師を務めた。生徒、保護者らを対象に「あなたは必ず成功する」を演題に、約1時間講演を行った。

講演では、体験談をもとに熱く語った。広島入団後、10年間2ケタ勝利がなかったが、93年オフに山本和行投手コーチに「2ケタさせる自信がある。一緒にやってみないか」と言われ、弟子入り。「自分を信じること」「自分から変わる意識を持つ」「自分がどうなりたいか明確にする」など、6カ条を伝授され、潜在能力が開花。16勝を挙げた逸話を語った。

また、質疑応答では野球部員から「すごいと感じた選手は誰ですか」と質問され、「(元巨人の)松井秀喜」と返答。「東京ドームで試合した時に、直球を投げて、バックネットにファウルチップが飛んだんです。そうすると、マウンドまで焦げた臭いがした。審判が見たら、ボールがこげていたんですよね。次の清原も同じだった」と驚きの裏話を披露した。