星稜(石川)が習志野(千葉)に競り負け、2回戦で姿を消した。

初戦で17三振を奪い、完封したドラフト1位候補の奥川恭伸投手(3年)が本来の投球をできなかった。4回に3安打を集中され、1-1と追いつかれた。7回には適時失策で勝ち越され、9回にはソロを浴びた。10三振を奪ったが、打線の援護がなかった。

試合後、甲子園内のインタビュールームで星稜・林和成監督(43)は怒りを抑えられなかった。「二塁走者が(打者に)サインを出していた。フェアじゃないと思った」。囲み取材が終わったあと、隣の習志野の部屋に2度も乗り込み、小林徹監督(56)に詰め寄った。「(映像を)ここで見せてもいいですよ」と言い放った。

関係者に引き離されたが、約100人の報道陣や関係者が通路にいつまでも残っており、異様なムードのまま両校は帰路に就いた。